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【428 〜封鎖された渋谷で〜】評価/レビュー 伏線回収が気持ちいい実写サウンドノベルの決定版

ジャンルADV
ハードPS4 /Steam(PS3/Wii/PSP)
メーカースパイク・チュンソフト
発売日2018年9月6日
レビューバージョンv1.00(PS4版)

Good

サウンドノベルの老舗が作る最高の実写ノベル

 

弟切草、かまいたちの夜、街などサウンドノベルで有名なチュンソフトの実写アドベンチャーのPS4リマスター。Wii→PS3→PSPと展開され、今回レビューするPS4版が2018年に発売となりました。静止画で展開されるビジュアルは現在の基準で見ても非常に綺麗です。(比重は多くありませんが動画部分の画質は少々粗い。)

既に評価は出揃っていますが、本作で語られる物語は非常にレベルが高い。群像劇で語られる物語は互いに絡み合い伏線につぐ伏線が散りばめられ、それらが見事に回収されていきます。一見なんの関係もない出来事が最後に一本に収縮し、最後まで読み切った時に得られるカタルシスはとても大きいものになっています。

先が気になりすぎてやめ時が見つからない

 

本作は一時間ごとにストーリーが区切られていて、各時間帯終了時に次回予告が挿入されます。複数の主人公たちの物語は次が気になるいいところで区切られているため、もう少しもう少しとつい続けてしまう魅力があります。

この一時間ごとの区切りはシステム的にも非常によく考えられています。本作は複数主人公による群像劇であり、ある人物の選択が別の人物に影響を与えていくので、長編にしてしまうと複雑な構造になってしまいます。そこで428では一時間ごとに物語を完結させることで、今いる一時間に注力すればクリアへの道筋やバッドエンド回収などを網羅できるようになっていて非常に遊びやすくなっています。

飽きさせない工夫とファン向けの小ネタもアリ

 

複数の登場人物を読んでいくと関連したキーワードから別の人物の物語へとジャンプして読み進めることができます(いわゆるザッピング)。次から次へと繋がっていくストーリーがやめ時を失う中毒性に繋がっています。

またストーリーの各所に配置されている言葉の意味を紹介するTIPSも遊び心溢れる内容で全てを網羅したくなります。ファン向けの小ネタとして、同社の「街」や「忌火起草」といった過去作品と関連させた小ネタも散りばめられているのでそれを探す楽しみもあります。かなりの数が用意されているバッドエンドを網羅するのも楽しみの一つです。

Bad

隠し要素の一部が退屈で回収が面倒

本作にはクリア後の要素がいくつか用意されています。そのうち一部のコンテンツは非常に退屈なシナリオでした。また、トロフィーにも関係する隠し要素の解放手順が複雑で面倒です。本編が完璧であるが故にこの点は蛇足に感じてしまい非常に残念でした。(重要:古くからのファンは期待するかもしれませんが、残念ながら本作にピンクの栞はありません。)

Evaluation

やめ時が見つからない多彩なジャンルを内包した極上のストーリー。タイムチャートやザッピングシステム、TIPS、次回予告などの快適な誘導により最後までプレイヤーが物語を楽しむことを手助けしてくれる。不満点を見つけることが難しい実写サウンドノベルの決定版。

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